理解しながら覚えよう
前回はエビングハウスの忘却曲線のお話をしました。
今回はそれと関連させて意味付けのお話をしようと思います。
記憶の性質として、単純なものほど忘れやすいというものがあります。
例えば、昨日のご飯はカレーだったというのを思い出すのと、
9862275などの無意味な数字を思い出すのでは
思い出しやすさが違うのはわかると思います。
無意味なものは非常に覚えにくいのです。
ですから何かを覚えるときは、
なるべくその理屈を納得しながら覚えてください。
例えば化学で半反応式を覚えるときは、
丸暗記するのではなく作り方も覚えてしまいましょう。
その方が暗記もしやすいし、ど忘れした時に救ってくれます。
でも一つ注意しておきたいことがあります。
それはバランスです。
こういう話をすると、
「丸暗記は忘れやすいから意味を理解して覚えないと意味ない。
だから僕は大学の専門書を買って化学を根底から理解しようと思う。」
とか言う人が出てきます。
これは少々やり過ぎです。
勉強熱心で素晴らしい心がけだとは思うのですが、
それで受験に突破できるかどうかはまた別です。
何度も言うように、受かるために必要なのは点数です。
合格だけを考えるのであれば、
点数をとるために必要のない理解はいりません。
大学範囲まで手を広げて勉強するのは、
川の向こう岸に渡るのに豪華客船を用意するようなものです。
向こう岸に行くには、いかだでは少々不安ですが
木で作った小船があれば十分です。
点をとるために必要なだけの理解をしましょう。
【まとめ】理解しながら覚えよう!ただしやり過ぎに気をつけよう!