大学受験勉強法NAVI〜医学部生が教える5プラス1の勉強法〜

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受験に必要なもの(4)

   

前回は情報処理能力について詳しく書いて、
「疑う能力」の大切さについて述べました。
今回は実際に目の前の情報(勉強法)の疑い方、
受験においての情報処理の仕方について説明しようと思います。
結論から言いますと、あやしい方法論に騙されないために必要なのは、
①常に根拠を捉える
②基準は点数
この2点です。
順番に説明しましょう。
まず根拠を捉えることが肝要です。
これは言い換えれば「常に何故と考える」ということです。
ですから胡散臭い勉強法が出てきた時の対処法は、
「本当かよ(疑う)」→「根拠は?(根拠を捉える)」
この流れです。
例えば、
「数学は一問を何時間もかけて解けるまで頑張るべき。そうすることによって思考力がつき、未知の問題に対する応用力が上がり、結果数学ができるようになる。」
という勉強法があります。
「何時間もかけて解くと思考力があがる」
こう言われた瞬間に我々がまず考えるのは、
「本当かよ」
ですね。
そしてすぐさま、
「根拠は?」
これです。
「問題を長時間かけて解くと思考力が上がる」
言われてみるとそんな気がしないでもない。
でも明確な根拠はありません。
少なくともこの勉強法を提唱している人はその根拠を言ってませんでした。
僕自身も思考力が上がるという根拠を見出せません。
確かに、この勉強法をして成績がぐんぐん上がる人もいます。
でもそれはとても万人に通用するとは思えません。
勉強法は常にオーダーメイドであるということは前に述べましたが、
これもそれと一緒ですね。
数学の問題を長時間かけて解いて成績が上がるのは選ばれた人だけなんです。
こんな風に「僕はこの方法を使ってみたら成績が上がったよ」
という勉強の技術ではなくただの経験則にすぎない勉強法は多々あります。
(僕の勉強法も経験則にすぎない部分が多々あります。できるだけ根拠がある勉強法を使おうと受験生時代も努力しましたが、前にも言ったように使えない部分はどうぞ切り捨ててくださいね。)
だから自分にも使える勉強法を探すには根拠を捉えるということが必要なんです。
常に何故と問い掛ける習慣。
これは国語にも波及効果があります。
国語だけでなく、生きる上で役に立ちます。
ですから皆さんも是非物事の根拠を捉える習慣をつけてみてください。
その際に一つ注意です。
日常生活で口癖が「根拠は?」にならないようにしてください。
周りの人間に嫌われること請け合いです。
心の中だけでつぶやいてみてくださいね。
次回は②基準は点数について書こうと思います。
それではお元気で。

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